猪苗代磐梯高原エリアには12のスキー場があります。最近はスキー場情報もいろいろなメディアから得ることができるようになりましたが、商業 ベースで流される情報はスポンサーあってのもの。 だからいいことは書いてあっても 都合の悪いことは流さないのが通例です。
そこで今回は実際に猪苗代/磐梯高原エリア全部のスキー場を滑ってみた、正直な印象をご紹介します。
猪苗代スキー場
電話 0242-62-3800 http://www.inawashiro-ski.jp/
【所要時間】ヴィラ・イナワシロから 0分
磐梯山周辺ではもっとも早くから開発されたスキー場。一番早く手をつけたということは、一番いい地形を選べたわけで、磐梯山の斜面に素直で無理がないコースレイアウトになっているのが最大の特長。次ぎに紹介するミネロとはコースでもリフトでもつながっており、リフト券も共通。
コースを選べば約三キロの滑走ができ、緩急緩のバランスのとれた斜度が楽しめるが、問題は古いスキー場にありがちな、リフトのレイアウトがいまいちな点。
一番問題だった玄関口の四人乗りはやま第一リフト乗り場までは、センターハウス前から無料のベルトや第三リフトが近くに新設されたので、便利になった。
不便なのは、はやま第四リフトからミネロコースと第1から第5リフトが登りがあることだ。
表磐梯にあるスキー場共通の特徴である南向きの斜面は良い面と悪い面がある。良いのは景色がいいのとものすごい寒さがないこと。悪いのは3月になると雪質が悪くなる点。
しかし、そうしたマイナスを差し引いてもこのスキー場に人気があるのは、最近のスキー場が環境問題に縛られて狭いコースが多いが、ここは広いゲレンデでのびのび滑走が楽しめること、どこのゲレンデからも見える猪苗代湖の美しさだ。
ゲレンデ直下に温泉のあるホテル旅館が2軒あることもメリットである。スキーヤーにとってゲレンデ近ければ近いほどいい。
上部にある第5ロマンスリフト沿いにあるスノーパークはなかなかいい。ハーフパイプ&スロープスタイルがあり、ハイテクニックなボーダーやファンスキーヤーが集まる。リフトから見物するのも楽しい。緩斜面でみるヘタなボーダーとは全く違うので、ボーダーの認識が変わった。
そしてJRの猪苗代駅からわずか四キロ、高速道路のインターから直視でき、ゲレンデコンディションが一目瞭然、5キロも、大きな財産である。
2007年12月から福島スノーアライアンスが経営をするようになり、駐車場の無料化、センターハウスの新装などサービスが良くなった。2008年からは残りのリフトやレストランもこの会社が運営することになり、サービスが良くなっていくのが楽しみだ。
猪苗代ミネロスキー場
電話0242-62-3800 http://www.minero-ski.com/
【所要時間】ヴィラ・イナワシロから 約2分
スキーの冬季国体が行われたコースに、最新鋭のリフトが架けら れてオープンしたのが十年ほど前。このスキー場は上部に新雪コースやモーグルコースもある通称 「国体コース」(赤埴大回転コース)と、下部は高速ターンが楽しめる、ほどよい斜度が続 く林間コースが特長。多くのスキー場は途中で、スピードが落ちてダレる部分が必ずあるものだが、ここは上から下まで緊張感が持続 するのが心地いい。だからこのスキー場は初心者より中級以上のテ クニックを持つスキーヤー、ボーダーがより楽しめる。
リフト券は隣接の猪苗代スキー場と共通化されているのだが、難点は両スキー場の連絡路が狭くわかりにくいことだ。それでもミネロから猪苗代スキー場へはまだましなのだが、その逆は実に不親切。 逆にそれが穴場的なスキー場としているともいえる。
2008年は無料のバスがミネロと中央ゲレンデを循環している。
猪苗代リゾートスキー場
電話0242-65-2131 http://www.inawashiroresort.co.jp/ski/index.html
【所要時間】ヴィラ・イナワシロから 約20分 中央にゴンドラリフトを配置して、ゲレンデを挟むように平行してリフト三基が架けられた中規模スキー場。
ゴンドラで一気に山頂駅まで登ると、猪苗代湖がパノラマのよう に広がる景色の良さが、このスキー場の最大の売り物。
スキー場全体で最長三八〇〇メートルの滑走距離をうたっているが、これはゆるい林道コースを含んだもので普通のスキーヤーが滑って満足できるのはせいぜい二キロといっていいだろう。
問題は地形的に磐梯山を沿って、冬に吹く西風の通り道になっていて、横風の強い日が多くリフトが止まったり、粉雪が吹き飛ばされて斜面がアイスバーンになる日の確率が高いことだ。
逆に言うと雪質が良く、比較的雪不足に強い。
2003年に経営が変わり、一日券を値下げしてコストパーフォマンスのよさが一番の売りだ。
アルツ磐梯スキー場
電話 0242-74-5000 http://www.alts.co.jp/index.html 【所要時間】ヴィラ・イナワシロから 約30分
バブルの時代に悪名高いリゾート法のもとで開発されたが、その後のリゾート開発はバブルの崩壊とともに撤退、中止が相次いだなかで、ここは第一号指定の時宜を得て磐梯高原ではもっとも大型の開発が行われた。そして、外資による買収され、星野リゾートに運営が委託された。
利用者にとっては知名度でもスキー場の規模や交通アクセスの点でも成功し、福島では一番の入り込みを誇っている。
最近開発のスキー場の例にもれず、コース幅が五十メートルに制限されたため、どこも広々とした感じはないが、それぞれに個性のある複雑なコースの数は、一日や二日の滞在ではとても全部を楽しめるほど小さな規模ではない。
すべてのコースは二人乗り以上のリフトがレイアウトよく配置されている。どのコースも長くはないがそれぞれ個性的なので、自分の滑りに合ったコースで楽しめる。
磐梯山の西斜面には、六人乗りゴンドラもあるがこれは正直なところ成功とは言いがたい。ゴンドラに乗ってせっかく高度を稼いでも、結局ゴンドラの下のコースを滑るしかなく、最短距離を運んで最長距離を滑らせるというゴンドラの利点が生かされていない。
ソフト面では「カレーが美味しくなければ全額返金」とか「レッスンが不満足なら全額返金」と毎年着実に進化している。きちんとしたサービスときちんとした料金という感じで、全盛だった西武のスキー場を思い出す。(良い意味で)
リステルスキーファンタジア
電話0242-66-2233 http://www.listel-inawashiro.jp/ski/top/index.html
【所要時間】ヴィラから 約20分
九九年にFISフリースタイルワールドカップで、里谷選手が優勝したスキー場。フリースタイルにはオリンピックの正式種目になる前から力を入れていたため専用のモーグルコースやエアリアルのジャンプ台が常設されている。
足前に自信があれば自分でフリースタイルスキーを楽しむの もいいが、毎冬開催されるワールドカップで、世界の一流フリースタイル選手の滑りを見るのもいい。
しかし中級以上になるとメインゲレンデでは満足できず、 かといってモーグルコースでは難しすぎるという具合に、ちょうどいい斜面に恵まれていないのが難点。
箕輪スキー場
電話 0242-64-3377 http://www.minowa.info/ski/ 【所要時間】ヴィラ・イナワシロから 約40分
数ある猪苗代・磐梯エリアのスキー場で一番早くオープンするのがこの箕輪スキー場。毎年十二月には必ず開業し、待ちかねたスキーヤーやボーダーが押し掛ける。開業期間も長く五月連休最後の日まで滑られる。
ゲレンデは四人乗りリフトに沿ってメインコースが架けられているので、リフトと同じ長さを滑る形になる。斜面が西を向いているので西風が強い日には、真っ正面から向かい風を受け、寒いうえ緩斜面では止まりそうになるのが難点。
ホテルの正面には広い緩斜面があるが、その上部は狭くなっていてコブ斜面の上級者コースになっている。しかし緩やかな迂回路も取り付けられているので、初心者でも一度はスキー場最上部まで登り、景色を楽しめる。
裏磐梯猫魔スキー場
電話 0241-32-3001 http://www.nekoma.co.jp/ 【所要時間】ヴィラ・イナワシロから 約50分
このスキー場は裏磐梯の一番奥に位置するため、雪が早くて多いので十二月上旬にオープンして五月連休まで滑ることがで きるが、反面、厳冬期にはスキーヤーはアクセスのよいスキー場に集中するため一月、二月がオフシーズンになる。
ゲレンデは中央のメインリフトが、急斜面を含む山頂まで連れて行ってしまうため、知らないで乗ると冷や汗をかく。
もちろん急斜面の手前までのリフト、緩斜面のリフトなど多彩なコースがあるから、自分にあったコースを選べば楽しめるのだが、それぞれのリフトのつながりは決して水準以上とはいえない。
ゲレンデは全体に東向き、北向きが多いので雪質の良さには定評がある。これまで は五月まで雪を持たせるため、雪が降るとすぐに圧雪していたのでゲレンデコンデションはいつもよい状態を保っていたが、経営母体が交代したので、これ までと同じになるかどうかは、現在のところ未知数である。
2008年12月よりアルツスキー場と一体経営になる。実は磐梯山の裏表で上部でつながっているが、開発規制の問題があり、物理的に行けるかどうかは今シーズンに実際に滑ってみないと分からないので後で報告する。
グランデコスキー場
電話0241-32-2530 http://www.grandeco.com/ 【所要時間】ヴィラ・イナワシロから 約45分
全国展開している東急系列のスキー場。標高二千メートル級の吾妻連峰に作られたスキー場なので毎年十二月上旬にはオープンする。
ゴンドラで登って、その上部にあるリフトは林間コースに なっていて雪質もよく、コース自体も面白い。標高が高いので 周辺の樹木にも他のスキー場にはない雰囲気があり、本格的な山岳スキーを楽しめる。
しかし山頂駅からゴンドラ山麓駅までのコースは長いことは認めるが、中途半端で楽しくない。スキーの滑りが悪くなる春には、緊張感をまったく失う。それでもスキーヤーはいい。ストックを持たないボーダーはなすすべなくダラダラと長い距離を滑るのは結構つらいはずだ。
五色沼の入口から小野川湖にそって走る取りつけ道路は、雪のない季節には景色がいい道だが、雪のある時は急なカーブと日陰の凍結が本当に恐い。また、シーズン始めは雪質が一番安定しているので渋滞になることも多い。
沼尻スキー場
電話 0242-64-3712 http://www.bonari.co.jp/ski/index.shtml
【所要時間】ヴィラ・イナワシロから 約30分
福島県のスキー場の草分けはここといわれるくらい歴史の古 いスキー場。かつてはここまで軽便鉄道が走りスキー場の周辺 には沼尻温泉、中ノ沢温泉があり、高原リゾートのはしりであった。その時代のスキー技術にはちょうどよかったのだろうが、ゲレンデの斜度、レイアウトは現在のスキーヤー、ボー ダーの志向にはちょっと時代遅れの感が強い。週末でも混まないし、全体としてなだらかな斜面が多いので子供たちや学校のスキー教室などの実施には最適。
沼尻鉱山跡から木管で引かれてくる温泉の泉質は、白濁した酸性含硫黄泉で、露天風呂での入浴はいかにも疲れをとってくれそうな感じがする。
横向温泉スキー場
電話 0242-64-3911【所要時間】ヴィラ・イナワシロから 40分
スキーをして疲れた体には温泉が一番とインプリントされて いるように日本人にとってスキーと温泉は結びついている。 横向温泉スキー場は磐梯猪苗代エリアでもっとも小さなスキー場だが、この点に関してはトップスキー場といえる。
ホテル前のゲレンデと、風呂に行くのは感覚的にほとんど等距離。団体なら貸し切りになるほどのスキー場だが、ここで足慣らしをして次の日には隣接の箕輪スキー場に行けばいい。
裏磐梯スキー場<br /> 電話0241-32-2177 http://www.adime.net/ubski/【所要時間】ヴィラ・イナワシロから 約50分
明治時代に磐梯山が噴火したときの土石流の上にできたスキー場。北斜 面なので積雪が早く、雪質がいいのが特長。しかし最近は猫魔、 グランデコの人気の陰にかくれて穴場的存在になっている。
特にこのスキー場でしか味わえないのが、厳冬の磐梯山爆裂 火口に入れることだ。三方の火口壁が氷壁になっている景色は 絶対に一度は見る価値がある。歩くスキーのコースにも設定されている。問題はこのスキー場までの道路だ。狭い上によく不通になるので事前に確かめて行く必要がある。
